
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) を買った人はこんな商品も買っています。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366) のカスタマーレビュー 
ぐいぐい引き込まれる!
(2010-01-07)
ヨーロッパ、ハプスブルク家、
という響きからは華やかで手の届かない優雅な世界をつい想像してしまいがちです。
しかしながらこの本を通して華やかさの舞台裏を覗き見る事が出来た様な感覚に陥ります。
例えば王女ファナ。
その置かれた立場の複雑さから精神に異常をきたしてしまい、亡き夫の亡骸とともに荒野を幾日にもわたってさすらう。
それも大勢の従者を引き連れて・・・。そして最終的には人生の多くを幽閉されて過ごすという、通称「狂女ファナ」。
彼女が送った激しい人生のストーリーを読んだ後に荒野をさすらう彼女の絵を見るとそれはそれは鬼気迫るものが伝わってきます。
絵を見ただけでは「なんだか不穏なものを感じる」としか思いませんでしたが、中野さんが紡ぎだす物語を読んだ後に見た絵はとても味わい深くなっています。
全ての絵が同じ様な具合に、読み進めた後に戻って眺めると、「おぉ、確かにそんな雰囲気が出てるわぁ」とか「そういう意図がこめられているのね」と味わい深く眺める事が出来ました。
それにしても、ヨーロッパの様な他民族・多言語社会のトップに立つ上で絵画というものの役割は大きいんですね!
道理でヨーロッパの絵画は充実してる訳だ!と思いました。
文章が非常に面白い
(2009-12-27)
本の表紙からは想像できないですが中身は西洋の人物画が多く取り入れられています。紙の質も良く、個人的には光文社新書じゃなくて普通に単行本としてもよいのにと思いました。
タイトルに12の物語とありますが確かに本書は12章にわかれています。しかし文章が面白いと書いたとおり物語が完成していて、各章の区切りを全く意識せずに最後まで読み切ってしまいました。
章の最初にはライトを当てた人物が描かれた風景画や肖像画が美しくのせられて、文章の中で歴史と絵の説明を交えながら解説してくれます。それによって人物への印象も深まり、最初はただの絵だと思っていたものに実はそんな意味が含まれていたのかと驚きやそれを描いた芸術家の才能の片鱗を感じるのです。
マリー・アントワネットのところでは彼女の結婚契約書の写真を例に、彼女のサインだけが字がだんだんと右下がりになっておまけに黒インクをたらした跡もはっきり写っていて、作者の文章ともに興味深くも面白いなーと。
他にもP110.「イギリスではフェリペ2世の妻メアリー女王が、ブラッディー・メアリーぶりを発揮して、プロテスタントたちの首を切りまくっている時代なのである。」など、文章の歯切れがよいというか読んでいて面白いですね。
とても面白く、そして優れた本だと思います。
最後に、菊池良生の「神聖ローマ帝国」を読んだ上でこれを読んだのでいろいろ知識の補完にもなりました。逆にこれを読んだ方は神聖ローマのほうもストーリーに関連がありますし、どちらも優れた名著ですので読むことをお勧めします。
ハプスブルク理解の一歩目としてオススメ
(2009-12-17)
高校世界史教科書ではハプスブルクの記述が少ないので「ドイツ」史が少々理解しにくい。
その間隙を埋める最初の一歩としても本書は適当なものだと思う。教科書を一通り読んだ程度の知識で読める手軽な歴史本だと思う(いや、逆に教科書を後に読む方がいいかも)。絵画も知れるしお得。
僕は政治史関係は初めて読んだのだけど、難しくなく、一気に読めた。
「ハプスブルク」という言葉がこんなに重み(重苦しさ?)のあるものだとは(最後まで読み終えて閉口した)。
幸不幸は簡単に判別のつくものではないが、総じてハプスブルク家には不幸な人が多かったような気がした。
もっと本を読んでハプスブルク理解を深化・多角化したいと思った。
ハプスブルク家を中心にしたヨーロッパの歴史早わかり+名画の味わい
(2009-12-01)
ハプスブル家を軸にヨーロッパ(メキシコまで筆は及ぶ)の歴史を12章に分けて12の絵(デューラー、ティツィアーノ、ベラスケス、マネ等の作品)から説き起こす、優れた入門書。200頁ちょっとで様々な絵が随所に配置されており、文章の量は多くないが、内容は濃い。扉の絵それ自体の見所や歴史的位置づけはもちろん、その絵の主人公の生涯を中心に、各章の時代の出来事や様々な人物の興味深いエピソードが盛り込まれ、ハプスブルク家の勃興から衰退までの650年を、周辺国の事情とともに簡潔に大変読みやすい文章で記している。12章の扉の絵にはハプスブルク家ではないプロイセンのフリードリヒ大王が含まれているが、これは好敵手との関係を中心にマリア・テレジア及びその時代を述べるためで、女帝の肖像画も掲載されている。
入門書でありながら、フリードリヒ大王がフランス語しか使わなかったことや、ハプスブルク家の血をひくナポレオン2世の生涯等は本書で初めて知った。本書がわかりやすいのはやはり絵の力。例えば、フェリペ2世と結婚したイングランド女王メアリー1世、ライバルとなったエリザベス1世等の肖像から、その人となりが自ずと浮き上がる。カール5世の存在感は抜群だ。そういう絵の力を改めて感じた。
カラーの図版は美しい。「ラス・メニーナス」が見開き2頁にわたり、一部見にくい部分があるのが唯一惜しまれる。華麗な一族に関心を持った人には、江村洋氏の「ハプスブルク家」「ハプスブルク家の女たち」を薦める。
ハプスブルクの歴史もわかる内容でした。
(2009-10-29)
ミュージカル「エリザベート」を観て以来ハプスブルク家には興味があり、購入しました。マリー・アントワネットやエリザベートの時代に行き着くまで、こんなにも長い歴史があったとは、この本を読むまで知りませんでした。絵画の向こうにあるものが少し垣間見れたようで面白かったです。
商品カテゴリー
話題の商品

