
朝鮮半島をどう見るか (集英社新書)
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朝鮮半島をどう見るか (集英社新書) のカスタマーレビュー 
左右ステレオタイプから脱するために
(2007-03-19)
皆さんは、次のようなステレオタイプは抱いていませんか?
・朝鮮半島は小さく、いつも強国に踏みにじられてきた
・朝鮮半島は民族意識が強い
・旧日本は、他国の植民地と違って、植民地朝鮮へ本国から資金の持ち出しをした
・韓国は北朝鮮との速やかな統一を願っている
もし抱いているのならば、本書を読んでみてください。
朝鮮半島をある一面からしか見ないという方法の誤り、そうした見方などないということを、本書ではわかりやすく伝えてくれます。
ただ、第5章で植民地支配をめぐる論議に相当冷静な分析をしていたのに、その章の最後に創氏改名と日本語強制、参政権剥奪を何の根拠もなく「真実」と決め付けているのが残念でした。
逆に言えば、そこまで左翼の宣伝は深層まで行き渡っているのか、と思いました。
そこで星一つ減点しましたが、全体的には良書です。
敵は悪くあってほしいという欲望
(2006-11-21)
嫌韓のあまり「お前は排外主義だ」と周囲から決め付けられるが、自分では何でそう呼ばれるのか分からない、という人に読んでみて欲しい本。
嫌韓にしろ反日にしろ、「○○が悪だ。そして自分たちは○○に滅ぼされようとしている」と誰かから教え込まれ、行動衝動を動かされた人間がやることはろくなもんじゃない。そしてそういった大衆を利用したがるトップが多いのも事実。
そういう情報に惑わされないように、こういった本書のように中立的な立場でモノを語る人間が沢山出てくることを期待したい。
高校生あたりにも読んで欲しい
(2005-08-19)
現今「嫌韓流」というプロパガンダ書物が市場に流通しているが、あれを読んだ人は、是非これにも目を通して、とりあえず目を覚ましていただきたい。朝鮮半島について述べる人は、それが否定派であれ肯定派であれ、自らのことを語っているのだ、という著者の指摘は正しい。他人は自分を写す鏡である。「嫌韓流」のような書物が流通し好評を博する背後には、我々の朝鮮半島に対する無知が存在する。単なる、民族・国民で相手をくくるのではなく、そこに生活する人間に思いを馳せるというのは、国境を越えてゆく上での基本だ。書き込みがたりなく、やや物足りないところもあるが、朝鮮半島を理解するとっかかりとして、高校生あたりにも是非読んで欲しい。
どうともとれる
(2005-07-05)
本書は、「優れた概説本」という面と、「言いっぱなしで自分の意見がない本」という面の二面性を持っている。朝鮮半島情勢について、様々な資料を用いて解説したり、既存の見方をひっくり返して新たな視点を提供したりしている一方で、木村氏自身の主張というものがあまりない。現在の日本のスタンスに関する記述もほとんどない。つまり、「朝鮮半島」についての記述は詳細である一方で、「だからどうなのか」、「どうすればいいのか」という点に関する木村氏の考えが見て取れないのである。いくら新書とはいえ、この点が不足しているのはまずい。しかし、見方を変えれば、読者の「行間を読む力」や「展望力」が試されるわけで、それなりに示唆に富む書でもある。
考えていくことの楽しさと つらさ
(2005-06-26)
見方は人それぞれちがう
あたりまえなんだが、朝鮮半島についてヒトは語るときに
それを忘れてしまう。従来は北に甘すぎた言論が
拉致事件をさかいにころっとかわってしまう。
それ以前が正しいのではなく、それ以降がまちがっているわけでも
ない。両方正しくないのだ。
右かもしれない 左かもしれない
考え抜くことが 正しいのだ。
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