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山桜 [DVD]
バンダイビジュアル
グループ:DVD
ランキング:1775位
価格:¥ 3,231 (税込)
発売日:2008-12-24
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山桜 [DVD] のカスタマーレビュー 
たまらなく美しい作品
(2010-03-13)
「はつ恋」の篠原哲雄監督、田中麗奈主演コンビの作品。
またまた、美しさ抜群の出来栄え。
画の美しさ絶品。
ストーリーの気高さ最高。
東山紀之も意外な存在感。
日本の美、ここにあり。必見の名作。
静謐さと詩情と自然美と
(2010-02-27)
田中麗奈と東山紀之の抑制の効いた演技を通じ物語は淡々と進むが、二人の心情が雄弁にかつ切々と観る者に伝わってくる佳品。藤沢文学の静謐なしかし読者の心を揺さぶる描写力そのものを追体験することのできる見事な映画化の一つ。藤沢文学ファンならずともお薦めの一作だと思います。
藤沢周平のまなざし
(2010-02-20)
映画「たそがれ清兵衛」の大ヒット以来、つぎつぎと藤沢周平の小説が映画化されましたが、
個人的には「たそがれ清兵衛」以外いまひとつ…といった感が拭えませんでした。
好きな小説家だからこそ、中途半端に映画化してほしくないという思いもありました。
今回もあまり期待していなかったのですが、この「山桜」は見事に予想を裏切ってくれました。
「山桜」という、どちらかといえば地味な短編作品ひとつを選び、無理やり豪華な味付けを
することなく、藤沢氏が柔らかな文章で紡いだ自然の美しさと、逆境に生きる名もなき人々の
ひたむきな心情が、動きの少ない静かな映像によって丁寧に描かれています。
登場人物による説明(語り)など余計なものは一切なく、物語は美しい映像と共に淡々と進みますが、
とてもわかりやすい展開なので、原作を読まなくても十分感情移入できると思います。
病で夫を亡くし実家に戻っていた主人公の野江は、会ったこともない手塚弥一郎を
粗野で乱暴な剣豪と誤解し、彼との縁談を断って今の夫を選びます。
野江の父母も、今度こそと娘の幸せを願って選んだ相手でした。
けれども、結局ふたたび不幸を選ぶことになってしまった…。
現代では顔も知らない相手と結婚するなんて到底考えられないことですが、
ほんの少し前までは当たり前だった(私の伯母もそうで、泣きながら嫁いだらしいです)。
だから、きっと野江のような女性は珍しくなかったろうと思います。
ラストに流れる一青窈の曲は希望を予感させますが、
安易な結末を付け足す(映画化ではよくある)ことをしなかったのもいい。
原作者の藤沢周平は、作品の中で「日本人はこうあるべき」とか、
「ひとの幸せとはこういうものだ」などという主張を決してしません。
抗いようのない運命に翻弄されながら懸命に生きるひとびとと共に立ち、
ただひたすら真摯なまなざしで彼らの人生を見つめている、そんな気がする。
そしてなぜか、作品の中にその「まなざし」を感じるとき、私はとてもほっとするのです。
この映画には、その「まなざし」が生きているように感じました。
配役もいいですね。東山紀之の演じた手塚弥一郎は、無口で(台詞はほとんどない)無表情で、
感情を表に出さない頑なな人物ですが、彼の潔癖すぎるほどにまっすぐな性格と、
彼の心のうちで徐々に高まっていく義憤が、見ていて自然に伝わってきました。
今年の春は、ソメイヨシノではなくヤマザクラを見たいなあと思いました。
江戸時代の農民の悲惨な生活ぶり、武士との圧倒的な貧富の差。
(2009-12-20)
山桜という美しい題名から、風景や人情などを詩情豊かにとても美しい作品に仕上がっています。ストーリーは簡単で、二度お嫁にいった田中麗奈さん演じる裕福な武家の後家さんと、その後家さんを昔から思っていた東山紀之演じる独り者の武士の純愛ものです。東山さんが剣の達人役ですが、立ち回りの殺陣がすばらしい。さすがに体を鍛えているだけの太刀捌きでした。
私が本作を観て強く思ったのは、主に物語の中盤で描かれる江戸時代の農民と武士との身分や圧倒的な貧富の差です。農民と武士では全てが0と100なのです。そして本作で描かれる農民は、これでもかこれでもかと支配者である武士からひどい扱いを受けています。黒沢映画でも悲惨な農民生活がよく描かれていましたが、ほとんどが農民であったであろう我々の先祖も、江戸時代でこういうひどい扱いを受けながら命をつなげて来たのだなと感無量です。我々はご先祖に感謝しなくてはいけないですね。
作品全体を渡って凛とした雰囲気がただよっています。とくに富司純子さんが登場してからは作品が締まりましたね。最後まで田中麗奈さんのオデコと東山紀之さんのマユ毛がちょっと気になりましたが、山桜をはじめ綺麗な花が楽しめるとてもいい作品でした。上映時間も約一時間半と長くなく集中して観れます。一青窈の歌も映像とぴったり合って素晴らしかったですね。ドタバタと騒がしい恋愛ものに飽きている方にお勧めします。
「山桜」への想い
(2009-07-08)
テレビドラマ「蝉しぐれ」「清左衛残日録」藤沢作品の映像作品には原作を損なわない作品が
あり、映像化される度に楽しみにしています。次回作は「花のあと」という話です。花のあと
を読んで主人公いとを田中麗奈さんを思い浮かべていました。この「山桜」を見たのはその後でしたので、本作のヒロインとして出演されていた事は後から知ることとなりました。
手塚演ずる東山さんは最近必殺の渡辺小五郎のイメージが強かったのですが、こちらも大変すばらしい演技だったと思います。
ただ、郷方廻り役人として郷の窮状を描く場面。もう少し描きこんだ方が良かったのではないでしょうか?刃傷沙汰にいたる場面もあまりに涼しすぎると感じてしまいました。
富司純子さんの佇まいは心打たれます。心労のあまり痩せさらばえてしまった母御の沈痛さが
良く出ていたと思います。山桜は季節が廻り、誰言われることなく花を咲かせ散り行くものです。美しくはかないながらも人のこころに訴えかける、一縷の願いを込めて手塚の無事を祈る
こと。誰言われることなく自らの気持ちに突き動かされる衝動に心打たれます。そこに表題作
「山桜」への想いが込められているのではないでしょうか?
蝉しぐれ [DVD] 清左衛門残日録 DVD-BOX
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