
D&Dリプレイ2若獅子の戦賦-監獄島編 (HJ文庫G)
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D&Dリプレイ2若獅子の戦賦-監獄島編 (HJ文庫G) のカスタマーレビュー 
毀誉褒貶は置くとして。「ゲーマー」ならば分かるはず。
(2008-02-23)
高評価をつける人と、低評価をつける人がはっきり分かれる好き嫌いが強く出る作品だということは他の方のレビューでもおわかりになるでしょう。
そこから低い点のレビューの方の人を支持する意見の数、その方の他のRPG関連作品のレビューをみていただくと、状況がよくつかめるかと思います。
つまりはD&Dというタイトルにはある種の思い入れがある人が多くて、過去の「自分の知っていたD&D」と異なることが許せない人もいるということ、ただし、そういう人は決して多数派ではない、ということです。
北米中心に圧倒的な支持を受けるD&Dが30年以上の歴史の中で生き残ってこれたのは、面白さということに貪欲だったからでしょう。この作品はジャパニーズテイストかつ今風の遊び方をしているゲームプレイをリプレイ形式で書き起こしたものですが、参加者たちは前作同様、とても楽しんでいるのが伝わってきます。
そして、この「ゲームを楽しむこと」を否定するような考えは、正当派の「ゲーマー」(コンピューターゲーム同様ゲームをやりこむ人というニュアンスとともにゲームを愛する人というニュアンスを強く含みます)、もちろんD&Dの本国のファンや制作者にも欠片もないということです。
彼らが本書を何らかの手段で読むことができたなら、これもまた一風変わっているけれど、一つのD&Dの形として快く受け入れてくれることでしょう。かつてのD&D関連の「ロードス島戦記」や「よく分かる本」もそのように楽しさに前向きなファンが受け入れ、支持してきたものなのですから。
ギャルゲリプレイ再び
(2008-02-08)
日本で現存する日本語D&Dリプレイの二巻目。相変わらずエロアニメ小説みたいな表紙です。
万遍なく萌えとエロが混入され、今回は話としてもそれなりに読めるものになっています。
イラストに問題なければ、嫌悪感を感じなければ、またGMやPL諸氏のファンであれば購入しても良いかもしれません。
しかし、これを読んで「D&Dとはこういうものなのだ」「やっぱエロい(気持ち悪い)アニメみたいな美少女や美女が活躍する話だよね」という考えは危険です。これはあくまでこのGM(PL)の「趣味」、出版社側の商売戦略によるものです。
別方向の話もあります。
また、このリプレイの商品価値ですが、海外ではD&D4版が出た場合の日本での展開は不明のため、ここに掲載されているルール他はいずれ役に立たなくなるかもしれません。(このリプレイは3.5版準拠です)
買っても数年内に役に立たなくなるかもしれない情報だ、と覚悟して購入すべきでしょう。
個人的には、買うほどではない、と思います。
D&Dの特色
(2008-02-04)
fmmm...こういうタクティクス重視のリプレイは評価に困る所があります。
好きな人は好きでしょう……。D&Dの戦闘システムはT&Tやクトゥルフと比べても、結構複雑なところがありますし、そういう戦闘部分だからこそ重視したいという作者≒プレイヤーの心情も分かります。
ただそういうリプレイは読み物として見た場合、D&Dユーザーでないと受け入れにくい。特にトーチ・ポートに興味があり、その世界観などを知りたい人に、今ひとつピンと来るものが無い。サプリメントの多用も商業主義のT$Rとか云われているだけに空しく……。とりわけ強力な違和感を与えるのは、主人公がローフルグッドであること、それによってシナリオが半ば強制的・汎用的な進行を示すことでしょうか。混沌が主人公だったり、あるいは主人公が悪だったりしたなら、同じシナリオでも、また面白い形式になると思います。
D&Dはリプレイとして使いにくい印象を受けます。ローズやクトゥルフ、T&Tなんかはスピコピでもかなり早くやってましたが、D&Dは遅めでしたし。とはいえ小説やゲーム展開などは活発で、あくまでもリプレイとしてということだと思いますが。
がちな戦闘と抱腹絶倒のキャラの掛け合いが魅力の一冊
(2008-02-01)
ダンジョンズ&ドラゴンズ3.5版のリプレイ第二弾である本書には、前作の続編である「監獄島編」と前作の前日談である「多すぎる黒騎士の顛末」が収録されています。
冤罪にもかかわらず自らが被った汚名によって、洋上遙かに位置する監獄島に石像として収監されているリューマの父、ナイジェルを救出するため、凶悪な獄長や謎に満ちた”紅の貴婦人”が潜む難攻不落の牢獄監獄島に挑む一行と密航してまで同行したリューマを放っておけないヒロイン(笑)エアハルトの物語である「監獄島編」は、強烈極まりない新世紀スタンダードエルフ像を垣間見せながら、ダンジョンマスターの思惑を遙かに超える展開と、D&Dらしいガチバトル、それに存分に腕を振るうヴェテランプレイヤー達の戦術に、属性の違いを上手くロールプレイしながら冒険を成功させるというTRPGの楽しみを存分に見せつけてくれます。特に、ノトスやスリンガーの呪文の使用や攻撃のテクニック、ガンボルトの踏ん張りと演説、それにリューマの主人公っぷりは一見の価値があるでしょう。
前作の前日談である「多すぎる黒騎士の顛末」も、パーティが結成されるまでの冒険を描き、その後に通じる濃いキャラクター達の顔合わせと黒騎士にまつわる意外な話を描いて、これで足りなかったリプレイのピースがぴたりと嵌ります。
D&D好きにも、読み物としてのリプレイ好きにも、お薦めの一冊です。
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