
誰でもなる!脳卒中のすべて (集英社新書 504I)
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誰でもなる!脳卒中のすべて (集英社新書 504I) のカスタマーレビュー 
話し言葉調が嬉しい、コンパクトな“ホームドクター”
(2009-10-02)
身内に何人か、脳梗塞で命を落としたり不自由な身体になった者がいる。自分自身も、肺梗塞という脳梗塞の親戚みたいな病気で入院経験がある。
帯に要件が6つ書かれているが、なんと全項目、身にオボエあることばかり。しかも最近、本書に書かれている前兆の自覚症状をいくつも感じているし・・・。
事ここに至っては、もはや他人事として素通りというわけにはいかない。
脳卒中の種類や発症メカニズム、「絶対安静」という対処や治療が誤解であること、最先端の検査・治療の技術などが、新書という限りある紙幅の中で簡潔明瞭に解説されている。
何より、頼れるホームドクターのような、柔らかな話し言葉表現がいい。生身の医者先生にないとは言い切れない、「俺が医者だぞ、言うことを聞け」みたいな空気は皆無、心底から患者の容体を気遣ってくれているような雰囲気が嬉しい。
個人的に強い関心を持ったのは、tPAという血栓溶解剤を静脈注射することで血流を再開通させる治療法だ。従来の治療法では、血流の確保を主眼とした治療ができず、言い換えれば悪化するのを僅かでも食い止めるだけしかできなかったらしい。血流が確保できれば、細胞の死滅を多少なりとも回避でき、それによって後遺症を少しでも低減できるという。もちろん、tPAも完璧ではあり得ないけれど、治癒の可能性が少しでも広がったとすれば、朗報ではないか。
ガンが恐ろしいとはよく言われる。死因のトップでもあるからたしかにそのとおりだが、寝たきりや要介護になるのはむしろ脳卒中の方が圧倒的とのこと。
“予備軍”最先端を行く(威張れたものではないが)自分にとっては、「脳卒中予防十か条」を始め、手軽ながら十分頼みにできる“バイブル”になるだろう。
その意味で、自分にはもはや手遅れ(泣)だが、脳卒中発作予防のための知識をもう少し詳しく解説してくれていれば言うことなしだった。
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